2021/05/12 22:05


いきなり僕の中でスイッチが入ったココペリ作り。
一度何かを作り始めると、同じものを様々な色使いでたくさん作りたくなるのは性格の問題でしょうか。

ココペリとはアメリカのインディアンの末裔、ホピ族の精霊と言われているものです。
僕自身メキシコでマヤ族と生活をしていましたがマヤ族もインディアンと深い関係があります。

そこらについて深く知りたい人もいるかもしれませんが、
今回は深く掘り下げずココペリとマクラメとクリスタルについて書いていきます。


セドナでの生活はココペリとクリスタルと狼

アメリカのLAでレンタカーを借りてちょっとしたアメリカの旅に出た2018年の10月。
そんな時にとある友人が「セドナに面白い奴がいるから紹介してあげるよ」
そう言って一人の男を紹介してくれました。



LAから800キロ離れたアリゾナのセドナまでフリーウェイを飛ばして、たどり着いたのは
Pape(ぺぺ)というクリスタルアーティストの家。

ぺぺは世界各国の天然石を扱い、その中でもクリスタルに関しては自ら採掘し、
クリスタルを使って様々なアートを施していました。

珍しい天然石はもちろんのこと、
どこかの星からやってきた石まで。

「俺の家に日本から来たんだ。特別なものを見せてやるよ」

そう言ってぺぺが手渡してくれた不思議な石の紋様は、とても面白いものばかりでした。

まるでナスカの地上絵が書かれていた石はセドナで採掘されたものだったそうです。
世の中に出されていないこのような石版のメッセージは、人々をワクワクさせる何かがありますね。

あなたはこれらを見てどのように感じるでしょうか。
是非とも解読してみてください。


さて、そんなぺぺとのセドナでの生活は彼が飼っている狼と一緒の生活でした。
とても知的で、家の中で誇り高く放つ遠吠えは、感動すら覚えました。

また僕自身も密かに狼と生活をしてみたいという、非現実的な夢が叶いとても楽しいセドナでの生活。
クリスタルや狼と生活をしているぺぺのスタイルは僕にとってもワクワクする生活でした。

「〝シャーマンケーヴ〟に連れてってあげるよ。観光客は知らない場所だ」

そう言ってセドナの秘密スポットを教えてくれるぺぺはセドナの案内人でした。

そしてそんなぺぺが自ら運営しているお店の名前は、

〝KOKOPALINE.NET〟

ここでホピ族の精霊をもじったココペリが出てくるわけです。
そんなぺぺもまるでココペリが人間になったような雰囲気の男でした。


入ったスイッチ

ある日いきなり入ったマクラメでのココペリ作り。


なぜだか頭の中でどんどん湧き上がる色々な色のイメージ。
癖なのか何かに編まされているのか時よりわからなくなることがあります。

どんなものでもそうですが、マクラメ編みを施すと決まって、
「手先が器用だね」と言われます。

しかし僕自身は、基本的には不器用で大雑把。
見た目の編み目は細かいように見えて、意外とワンパターンで編みこむのがマクラメです。

ではマクラメという存在を知らなかった人にマクラメの説明を少しだけしましょう。

マクラメの発祥は7、8世紀ごろにイスラム圏でラクダの装飾として使用されたのが始まりだと言われています。

もしかするとあなたの身近でもマクラメをやっている人がいるかもしれませんが、
僕の印象として残っているのは〝旅人の遊び〟という感じです。

一度旅に出ると、様々なスタイルの旅人に出会います。
そんな中でもマクラメで装飾品を作って旅売りしている旅人を時より見かけます。

旅人とは暇な生き物です。

そんな旅人たちは、旅の資金を稼ぐためや旅路の遊びとしてマクラメを行います。


クリスタル屋として


名もなき石屋が最初に扱った天然石はネパールで買い付けをしてきた
ガネーシュヒマラヤ(ヒマラヤクリスタル)でした。

その後セドナで一緒に生活をしたぺぺはクリスタルを使ったアートはもちろん
自らクリスタルの採掘もする石屋でした。

クリスタル屋という生き方が僕は好きです。
なんだかドラクエのゲームにいそうな、はたまたジブリのような世界でありそうな。

子供の頃に将来の自分の姿を描くことが全くできなかった僕は、
いつしかクリスタル屋という創造の世界の仕事を行うようになっていました。

そんな小さな世界だからこそ見せれるものがあるのかもしれません。

名もなき石屋の創る世界。

北国の小さな町から創り上げられるホピ族の精霊ココペリとマクラメとクリスタルの話でした。
チャオ。

hassy